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MBTI診断は信じていい?バーナム効果の影響を徹底解説

MBTIは性格診断として有名ですが、その信頼性について疑問を持つ人も少なくありません。
特に、バーナム効果という心理学的現象がMBTI診断にどの程度影響を与えているのかは、実に興味深いテーマですね。この記事では、MBTI診断とバーナム効果の関係を詳しく解説し、その信頼性について考察します。

目次

MBTI診断とは

MBTI 疑問

MBTI診断は、キャサリン・クック・ブリッグスと娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズによって開発された性格タイプ指標。最近SNSでじわじわと人気になってきており、企業も性格診断として導入するほど。

この診断は、個人の性格を以下の4つの対立するペアに基づいて分類します。

  1. 外向(E) vs. 内向(I)
  2. 感覚(S) vs. 直感(N)
  3. 思考(T) vs. 感情(F)
  4. 判断(J) vs. 知覚(P)

これらの組み合わせにより、16種類の性格タイプが生成されます。

バーナム効果とは

バーナム効果(Barnum Effect)とは、一般的で曖昧な性格記述や情報を自分に特有のものだと感じてしまう心理学的現象を指します。例えば、「あなたは時々自信がなくなることがあるが、基本的には強い意志を持っている」というような記述は、多くの人に当てはまるため、誰でも自分に当てはまると感じやすいでのです。

この効果は、占いや星占い、そして性格診断においてよく現れます。MBTI診断の結果もバーナム効果の影響を受けやすいのではないかという疑問が生じ、信頼性を疑う人も多いようです。

MBTI診断とバーナム効果の関係

ではここからはMBTIのどんな部分にバーナム効果が生じやすいのかをまとめて解説していきます。

一般的で曖昧な記述が多い

MBTI診断の性格タイプの記述は、一般的で曖昧なものが多いと指摘されます。例えば、INTJ(建築家)の説明には、「独立心が強く、論理的な思考を持つ」とありますが、これは多くの人に当てはまりそうです。このような曖昧な記述は、バーナム効果を引き起こしやすいです。

自己確認バイアス

MBTI診断を受けると、多くの人がその結果に納得し、自分の性格と一致していると感じます。これは、自己確認バイアス(Confirmation Bias)と呼ばれる心理的現象です。人々は、自分の信念や期待に一致する情報を探し、不一致な情報を無視する傾向があります。

診断の信頼性と妥当性

MBTI診断の信頼性と妥当性についても疑問が投げかけられています。信頼性とは、同じ個人が複数回診断を受けたときに一貫した結果が得られるかどうかを示します。確かに、結果がいつも違うという人もちらほらみかけますね。これでは信頼性は低いのではないかと思われます。妥当性とは、診断結果が実際の性格特性をどれほど正確に反映しているかを示します。『これは当たってるけど、これは当たっていない…。』と感じる部分もあるのではないでしょうか。

研究によれば、MBTI診断の信頼性は比較的高いものの、妥当性に関しては議論の余地があります。つまり、MBTI診断は一貫性のある結果を提供するかもしれませんが、それが実際の性格特性をどれほど正確に捉えているかは明確ではないのです。

MBTI診断を信じていいの?

ということで、結局MBTIって信じても大丈夫なの?という点なのですが、そう疑問を持ったときに大事な視点についてまとめてみました。

利用目的による

MBTI診断の利用目的によって、その信頼性に対する評価は異なります。自己理解や他者理解の一助として利用する場合、MBTI診断は有益なツールとなり得ます。しかし、科学的な性格評価や診断として利用する場合、その限界を認識することが重要です。

批判的思考の重要性

MBTI診断を利用する際には、批判的思考を持つことも重要。診断結果を鵜呑みにせず、自己確認バイアスやバーナム効果の影響を考慮することで、より客観的な視点を持つことができます。『ここは当たっていないな』という点も客観的に観て見つけてみましょう。

補完的なツールとして

MBTI診断は、他の性格診断ツールや自己評価と組み合わせることで、その効果を最大化できます。例えば、ビッグファイブ性格特性(Big Five Personality Traits)やストレングスファインダー(StrengthsFinder)など、科学的に裏付けられた診断ツールと併用することで、より多角的な自己理解が可能となります。

まとめ

MBTI診断は、自己理解や他者理解のための有用なツールである一方、バーナム効果の影響を受けやすいという側面もあります。診断結果に対して批判的思考を持ち、他の診断ツールと併用することで、より正確で信頼性の高い自己評価が可能になってくるでしょう。MBTI診断を利用する際には、その限界を認識しつつ、補完的なツールとして活用することが重要ですね!

参考文献

  • Myers, I. B., & McCaulley, M. H. (1985). Manual: A guide to the development and use of the Myers-Briggs Type Indicator. Consulting Psychologists Press.
  • Meehl, P. E. (1956). Wanted—a good cookbook. American Psychologist, 11(6), 263.
  • Forer, B. R. (1949). The fallacy of personal validation: A classroom demonstration of gullibility. Journal of Abnormal and Social Psychology, 44(1), 118-123.

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